小説 小説 音楽 家族 2022.03.09 【小説】夫婦水入らずで訪れたみなとみらい。その目的は… 遥かな幻想曲 【第1回】 尾島 聡 無慈悲な現実に立たされてもなお、明るく生きた家族の物語。 この記事の連載一覧 次回の記事へ 最新 ※本記事は、尾島聡氏の書籍『遥かな幻想曲』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。 遥かな幻想曲 レッスン室のピアノの譜面台に立てかけられていた、シューマン「幻想曲(ファンタジー)」原典版の楽譜。表紙を開くと、扉ページとの間に一筆箋の短い手紙が挟まれていた。
エッセイ 『心に秘めたオパールは虹色の輝き』 【第14回】 丸山 珠輝 「出来損ないの死に損ない」——母から吐き捨てられた言葉は私の心に突き刺さった。いつしか私は自死を考えるようになり… 【前回の記事を読む】生まれてきた赤ちゃんの泣き声は、蚊の鳴くようなか細い声だった。——その後、寝たきりの状態で6年がたち…珠輝には何故かそんな祖父の態度が子供心に引っかかった。珠輝の家ではこの頃から金銭を巡って朝食時の夫婦喧嘩が日課となった。これには父にも大いに責任があるだろう。いくら客商売とはいえ、昼近くに家を出て夜中近くに帰ってくる。その実稼ぎは少なく祖母たちによりかかるような生活態度だった…
小説 『僕が奪ったきみの時間は』 【第10回】 小西 一誠 クラスメイトを妊娠させた後、転校することに…同じ時期に彼女は入院して、音信不通になった。 【前回の記事を読む】「――やっぱり、なにかあるんだね」「大丈夫。訊かないからさ。」僕は顔に出やすいタイプだった遥香の居場所を探そうと決意した僕が最初に取った行動は、当時のクラスメイトを当たることだ。僕と遥香の関係を知る者は誰一人としていないため、簡単に口を開いてくれるものと思っていたが、彼らの中に、そもそもなぜ僕が三年以上経って、当時交流のなかったクラスメイトを探しているのだろうという疑問が生じ…