学生・生徒は「笛吹けば踊る」のか?

コース選択の流れ

まず、改めて本学部におけるコース選択の流れについて解説しておく。本学部では以下の4つのコースが用意されている。

・Aコース:世界経済や諸外国の動向・構造などについて専門的に学ぶ

・Bコース:経済分析に必要な数理ツールなどについて専門的に学ぶ

・Cコース:身近な経済事象などについて専門的に学ぶ

・Dコース:国内の特定領域の動向・構造などについて専門的に学ぶ

そして、各学生は定められた手順にしたがって自分の所属コースを選択できるようになっている。以下では、その流れについて解説する。

新入生は、入学段階において上記4つのコースについて詳細に知っている訳ではない。そこで、学生に上記4コースの特徴や所属教員の専門分野・演習概要などを知ってもらうために、2回生春学期に全員が履修するようにクラス指定された導入講義(2単位。4クラス開講し、各クラスの履修登録者は100名程度)を開講している。

この科目は全15回の講義のうち、初回のガイダンス、最終回のまとめ、中盤に実施されるキャリア教育を除く12回を各コースに3回ずつ割りあて、各回において当該コース所属の専任教員が順番にリレー形式で講義するインテグレーション科目1とよばれるものである。

この講義の最終回に、2回生秋学期開講の基本演習(2単位)の希望調査を行う。調査時において『コース演習希望調査票』(以下、『希望調査』と略記)とともに、基本演習の開講・曜日時限一覧およびシラバスが参考資料として配布される。そして、受講生はこれまでの講義内容と追加資料を踏まえつつ、第6希望まで選べるようになっている2。その結果にもとづいて学生全員がいずれかの基本演習に所属する。


注1▶1回の講義につき1人の教員が講義する場合もあれば、複数の教員が行う場合もある。

注2▶ちなみに、当該講義時に欠席した学生は後日教務課へ『希望調査』を提出することになっている。調査』を提出しなかった学生は、提出した学生の割り振りがすべて終えてから定員を満たしていない基本演習にランダムに割り振られる。