狙ったキーワードはサイト内のテキスト情報に的確に反映

たとえば焼肉屋さんのホームページなのにサイト内に「焼き肉屋」の文字がないなんて論外。テキスト情報を掲載しない限り、Googleにお店の情報やあなたの思いは伝わりません。

はじめに

自サイトのSEOを始めるにあたり、一番初めに気を付けるべき点は何でしょうか。決定すべきこと、行うべきことを間違えていると、せっかくの労力と時間が無駄になってしまいます。まずは序章といった意味で、1から学びたい人に向けて、初心者でも納得できる内容を、できるだけかみくだいて解説していきます。

仮説を立てて解説

ここでは、私が個人的に好きな「焼肉屋」の中でも、特に好物の「ホルモン」をサンプルとして話を進めます。

ホルモン専門店テッチャン(仮)

最近、新橋にホルモン焼き屋さんをオープンさせたと仮定します。名前はそれっぽく【ホルモン専門店テッチャン】としましょう。前提として、ホルモンの商品ラインナップと、JPEG画像で作られた地図が貼り付けられた簡素なホームページを所有していますが、お店の前を実際に通り掛かった人には入店してもらえるものの、サイトへのアクセス数はイマイチ伸び悩んでいるとします。

一念発起して、SEO対策でホームページからお店への集客を行おうと決意したあなたは、どのようなキーワードで上位表示をさせたいと思うでしょうか。

(1)よし、「ホルモン」でSEO対策をしよう!

これはある意味「正解」ではあるのですが、全国のユーザーをターゲットとして選んでいる場合は、かなりのびっくりワード&ビッグワードです。このように無謀に近い相談を受ける事が多いのですが、【新橋】に店を構えているにも拘らず、全国へ打って出ようとしないでください。

地域の概念

たとえば、大阪に住んでいるおじさんが、「今日は給料日だし、ホルモンでも食おう!」と考えて、所持している携帯電話で【ホルモン】とGoogle検索したところ、【テッチャン】のサイトが出てきたとしたら……「新橋ってどこ? 東京かよ! 遠すぎ……」となるのではないでしょうか。

Googleはこのような位置情報を無視した事態が起こらないように、お店の所在地がどこにあるかを認識しようとする動きがあります。※後述のベニスアップデート参照。

全国展開している超有名店でもない限り、【ホルモン】と単ワードのみで検索した際にテッチャンが出てくるパターンとしては、新橋近郊にいる検索ユーザのみです。しかしながら、実際には新橋にいる現地のリアルタイムユーザだけではなく、遠方から新橋近郊のホルモン焼き屋さんを探しているユーザーも多いので、実店舗とは異なる地域にいるユーザー向けにキーワードを選定することが求められます。

つまりこの場合、選定キーワードは「ホルモン(焼き)+新橋」で強化することが一般的です。まず、サイト内の改善点としては、JPG画像の中に地図や住所を書いていたりすると、そもそもお店がどこに存在しているかGoogleは判定できません。こういった場合は画像といったイメージデータではなく、<title>や<h1>、<body>内にテキストで【店舗所在地】は、「新橋」にあるという事をしっかり訴求する事が求められます。

また、お店やオフィスを持たれている方は、ホームページ内の改善だけではなく、必ずGoogle マイビジネスに登録しましょう。

[図表1] googleマイビジネスに登録された際の例