散歩道川面に咲いた花抱いて 清く流れる神田川哉
初夏の日のそよ風渡り心地良く 緑にそよぐ上の若枝
飛沫散る水道水の勢いに 咽の渇きを思い出す哉
50代のある日気がついた。目に映るものはどれも故郷を重ねて見ていたことに。
そう思うと途端に心が軽くなり、何ものにも縛られない自由な歌が生まれてきた。
たとえ暮らす土地が東京から中国・無錫へと移り変わり、刻々と過ぎゆく時間に日々追い立てられたとしても、温かい友人と美しい自然への憧憬の気持ちを自由に歌うことは少しも変わらない。
6年間毎日感謝の念を捧げながら、詠み続けた心のスケッチ集を連載でお届けします。
散歩道川面に咲いた花抱いて 清く流れる神田川哉
初夏の日のそよ風渡り心地良く 緑にそよぐ上の若枝
飛沫散る水道水の勢いに 咽の渇きを思い出す哉