習うより慣れよ! 元車掌が教える英会話学習法(実践編)
ここからは車掌として現業職の視点から見た具体的な学習法や実践例を手ほどきをしていきます。実際のアナウンスや現場で使っていた表現を織り交ぜながら英語に触れていきましょう。
Section 1 単語からフレーズへ、文章を長くしていこう!
どれだけ覚えたらいいの?会話に必要な単語数って……
英会話の肝となる点は、前の章でも説明したようにリスニングやシャドーイング、スピーキングといったオーラル面から始めていくことなのですが、語学学習の初期段階では単語力をつけていくことも会話をするために必要になってきます。
そこから、文法やイディオム、読み書きといった表現を多彩にするためのインプットとアウトプットをさらに積み重ねていきます。
最初は、あいさつなどの基礎フレーズと並行して単語から始めていきましょう。覚えていく単語の量ですが、日常会話レベルでは、実はみなさんが思っているほど多くはありません。語数で言えば、およそ1500〜2000語あれば日常で使う80%以上はカバーできます。
即ち、英検の3級レベルで一般的なコミュニケーションは取れこれを裏づけるデータが、GSL(General ServiceList)という英単語リストにあります。
GSLは、1953年に言語学者のMichael Westがコーパス(言語資料)を基に編纂した基本英単語リストで、約500万語の中から精選した1964語だけで会話の約84%をカバーできるという、学習者にとっては貴重な教材となりました。