小説 『あら、50歳独身いいかも!』 【第3回】 武 きき 帰ろうとすると「ダメだ。もう僕の物だ」――キスで唇をふさがれ終電にも間に合わずそのまま… 【前回の記事を読む】10歳年下の彼から突然の告白。戸惑いつつも相手を試すように口にした「私を○○○みる?」その言葉とは…はぁ~とため息が出る。久しぶりに男の匂い。ゆっくりベッドを出て、シャワーへ。「涼真君、私帰るね。終電に間に合うから」「ダメだ! 帰らないで。泊まって!」「何言っているの! 着替えも無いし。帰る……」ベッドに引っ張られ涼真君の腕の中。「ダメ。明日休みだから買い物行って、映画も見よ…
小説 『心ふたつ[人気連載ピックアップ]』 【第2回】 高田 知明 愛さえあればなんでも乗り越えられると勢いで結婚した母。だが父の実家は悪臭漂う汲み取り式の便所や田舎のしきたりがあり… 【前回の記事を読む】もしかすると狐か狸に化かされている?! 令和の時代とは思えない祖父母が暮らす田舎の豪邸の大広間での結婚式今夜は俺の婚礼。だが、今朝まで俺は、まさかこんなことになるとは想像すらしていなかったし、未だに俺の妻になる相手が誰なのかさえ知らないのだ。こんな風にして自分の生涯の伴侶が決まるということに、全く実感が沸かない。ここまでは、爺ちゃんから事前に聞かされていた話とほぼ符合する内容…