納得のいくキャリア

私は第二新卒として銀行に転職しましたが、動機は不純でシステムから離れるためでした。しかしなぜか、その嫌いで苦手なシステムが自身のコアスキルとなる異動を繰り返し、とても不本意な結果になっています。

今でもシステムは嫌いで苦手だし、自信もありません。多分これからもその意識は変わらないし、変えられないと思います。やりたい海外勤務は叶わず、苦手で嫌いなシステム関連の仕事が続く職場にいてモチベーションを高く保つのは無理。

でも長年こういう状態が続くと、仕事はモチベーションの高低に関わらずやるべきものと思える心境になりました。ひょっとしたら、モチベーションが高い方がパフォーマンスは高くなるのかもしれませんが、この辺りの相関関係は不勉強のためわかりません。

もし相関関係があるのなら、うちの会社は大丈夫か本当に心配です。従業員のやりたいことには耳を貸さず、やりたくないことをやらせる会社なら、当然魅力は感じないし、人も集まらないでしょう。

サラリーマンならキャリアは受け入れるしかないと悟った時、どうしたら納得がいくキャリアを築けるか考えてみたことがあります。興味が湧かず、つまらない仕事が続くなら転職するのも一案ですし、我慢して次の部署に期待することも一つの作戦だと思います。

私はどちらもチャレンジし、どちらも失敗しました。転職して銀行の現場経験を積んでシステムから離れたのも束の間、最初の異動先でやっぱりシステム担当となったのです。銀行は基本的に三年毎に異動を繰り返しますので、そのあとの異動でシステムから離れることを期待していましたが、やっぱりシステム関連の仕事が続いています。

「興味が湧かない、モチベーションが上がらないとかいう前に、自分の仕事に対する姿勢を変えようよ」って正論、反論がありそうですが、自分自身を変えるのは結構つらいでしょうし、どうやったら変えられるのかわからない人が殆どだと思うのです。そんな簡単に自分は変えられないから、今の職場の仕事や人間関係に不満を抱き、転職する人が絶えないのでしょう。