ナルコレプシー患者が抱える困難や課題
私がこれまでに感じたナルコレプシー患者の抱える課題をまとめました。あくまで一部であり、この他にも多くの課題があると言えます。
学生時代の課題
・ナルコレプシーの好発年齢が、十〜二十代に多く、十四〜十六歳がもっとも多い
・学生時代の居眠りは気づかれにくく、診断が遅れることも多い
・学業についていけなくなってしまう
・受験中に寝てしまうことも、試験官から会場で配慮を得られるかは不明
・診断がついていると、将来の選択の際に必ず影響してくる
・性格が変化してしまう(ナルコレプトイド性格変化)
就業してからの課題
・職業選択の幅が狭くなることがある
・就職試験の際、病気を伝えるか伝えないかの選択を迫られる
・病気を抱えていると分かれば、多くの企業は不採用
・障害者手帳はナルコレプシーの診断だけでは対象外(障害者雇用も望めない)
・通院に対する理解の有無
・職場の上司、スタッフから配慮を得られる環境か
・処方薬の規制に関する問題
・運転免許についての課題
学生時代に感じる課題としては、主に自分自身とナルコレプシーとの関わり方等個人的なものであることが多いと感じます。それに対して就業し社会と関わり始めると、個人的な課題から範囲は広がり、人(職場やスタッフなど)との関わりや制度上の課題が見えてきました。