俳句・短歌 句集 2021.09.22 句集「八ヶ岳南麓」より三句 句集 八ヶ岳南麓 【第29回】 浅川 健一 八ヶ岳の麓で暮らす医師の、四季折々の俳句集 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 正門に子つばめ短期大学部 単線の一夜明けたる植田かな 夜どほしの雨が集めし柿の花
エッセイ 『えつの大きなひとりごと。』 【第3回】 えつ 下校中、突然ぬかるんだ田んぼに突き落とされた……さっきまで笑顔で「一緒に帰ろ!」と言ってくれた彼女が、同じ人物とは思えず…… 【前回の記事を読む】おばあちゃんは、お化粧をして眠ったように綺麗だった。足袋を履かせる時、冷たくて重くて、硬くてまるで大きな人形みたいで…白いラインの入った黒のセーラー服の袖に腕を通して、結んだ白いリボンが胸元にふわりと揺れる。中学校は二つの小学校が合わさって7クラスもあったんだ。もちろん知った顔もあるけど、同じ制服に身を包んだ半数は知らない人。校則もありルールも増えたけど、私の世界はぐんと広が…
小説 『指切り宗佐 愛恋譚 』 【第10回】 星河 三郎 「お前…姫様を裏切るのだな…」明け方、宗佐は血糊に染まった縁側で倒れていた。切り落とされていたのは、小指の…… 【前回の記事を読む】「美しく清らかな素肌を、その身で味わう快楽…女を我が物にすることこそ、男の務めだぞ?」女の亡霊に淫らな言葉でたたみかけられ…その汗がやがて冷たい雫となってこめかみを伝った時、亡霊が突然不審な声を上げました。「おや? これは何か?」宗佐は、はっと我に返りました。「奇態なものが、宙空に浮かんでいる」そう言いながら、骸骨のような冷たく硬い手が自らの左手の小指を掴み持ち上げるのを、宗…