俳句・短歌 四季 2021.09.12 歌集「漣の夢」より3首 歌集 漣の夢 【第70回】 上條 草雨 中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 燦々さんさんと注ぐ日光晴れた朝 新緑映はえて時は過ぎ行く 青空あおぞらに白い薄雲柔らかく 白鷺しらさぎ渡る和なごむ夕暮れ 快晴に暑さ感じて清涼の 時折ときおり吹いて気持ち良い風
エッセイ 『振り子の指す方へ[注目連載ピックアップ]』 【第12回】 山口 ゆり子 姉がトイレへ行った隙に…夫は私の腰を抱きよせ、肩にアゴを軽く乗せてきた。「無理しないで」と言われて、身体を預けると… 【前回記事を読む】看護師になり数年経ったある日、姉は自室から出てこなくなった…その日『夜になったら部屋を覗こう』と思っていたのに…すると亜希子はおもむろに、何かのパンフレットを取り出した。「来月からアメリカに二年間、研修に行くからね」郁子は話題が変わって少しホッとしていた。ところがそれも束の間、先ほどよりも深くなった亜希子の心の闇に共鳴する何かに心を揺さぶられて、郁子はまるで船酔いの時のような気…
小説 『超能力探偵 河原賽子』 【第64回】 春山 大樹 「実は…妊娠しちゃったの」…まだ結婚前の報告だった。「二重におめでとうじゃない」と返すと、親友は… 【前回の記事を読む】1911年、イタリア人清掃員に盗まれた『モナ・リザ』…その手口は、閉館時間まで掃除用具入れに隠れ…その夜、麻利衣は千晶に、夜間はバルになっているガラクシアに呼び出された。「どうしたの? 話って何?」「実はね」千晶は答える前からにやけが止まらなかった。「何よ?」「彩斗と結婚することになりました!」千晶は左の薬指の婚約指輪を麻利衣に見せながら言った。「えっ! おめでとう!」麻利衣…