先生は3人で、メインの先生はアメリカ出身の男性の先生、サブ的に勤務しているのが、イギリス出身の男性の先生とアメリカ出身の女性の先生です。出身地や教え方など全員違うスタイルで、教室の全体感としてバランスの良い印象でした。メインの先生はフルタイムで働いていました。非常に人気がありリピートしてくれる生徒も多数いました。全生徒の半分以上はその先生の授業が目当てでした。
生徒さんの情報については、年齢や性別といった個人情報よりも学んでいる目的を重視してヒアリングをしました。これはターゲットを性別などで絞るのではなく、行動で絞りたかったためです。ターゲットを各自のゴールでセグメントして経営のコンセプトを決めたほうが、お客様のためになると思うからです。
例えば、受験を目的とした学習なのか、趣味を目的とした学習なのか、世界でビジネスをすることを目的とした学習なのか、といったふうに目的で学習スタイルや学ばなければならない内容は大きく変わってきます。それをもとに教室のコンセプトを決めたほうがお客様のためになると思っていたためです。
実際に生徒さんがこの英会話教室に通う目的は様々で、英検合格や趣味での英会話、子供の教育など多岐にわたっていました。
これらの先生の情報と生徒さんの情報をマッチングして、自分が行いたいことへの転換などの構想を考えていました。
「組織には見える人事と見えない人事がある」スティーブ・ジョブズ
人が生きていくうえで永遠の課題の一つに「人間関係」があります。ついつい他人のことが気になったり、自分と比べてしまったり。ささいなことで一喜一憂してしまうのが人間です。
私は人と人とを比べるということはなるべく避けて、「事と環境」に意識を向けるようにしています。少しでも働きやすい環境で働くこと。環境を作る立場なら、自分から環境を整えること。例えば面接で人を採用する立場になった場合に私は「この方が入社することで、今のメンバーが達成したい事に向かって有意義に仕事ができるか否か」を考えます。
その方の知識や経験以前に、職場の環境のことを第一優先に考え、その相性を想像します。この環境ではポテンシャルを発揮させてあげられなさそうだ、他の環境のほうが輝けると感じる場合には、ご縁がなかったと判断します。
もちろん、スキルや経験も大切です。ただ、私の思う良い組織、良いチームは、全員が同じ方向を見ている組織です。そのための環境を整えることが大切だと考えています。