「ウサギとカメ」の24時間耐久レース
日本人なら誰もが知っている寓話に「ウサギとカメ」があります。コツコツとひたすらゴールを目指すカメに対して、途中でサボってしまうウサギが負けてしまうという話です。
この寓話は、コツコツと目標に向かうことの重要性を伝えるための話だということは私にも理解できます。
しかし、私は人間として、心が自立する前(そんなに昔ではありません)は、ウサギのほうが「かっこいい」というイメージを持っていました。
そして、最近では、この「ウサギとカメ」はそんな単純な話ではないと感じています。
じつは「コツコツと一歩ずつ進むほうが結果的で早道だ!」ということです。
私の住む一帯の交通マナーは最悪です。
実際に、私も交通事故に遭遇しました。駐車場から道路に進入してくる女性の車が、私の車に接触して私は田んぼに転落、右目に大きなダメージを受けました。
勤めていた海外の会社も辞めざるをえず、松本の大学病院に長らく入院していました。そして信州に移住しました。
都会では電車での通勤ラッシュが戦争のようなものですが、地方は通勤時の車の運転が戦争のようなものです。「ほんの少しも待てないよ!」と言わんばかりに優先道路に強行侵入してきます。法定速度で走る私のバイクなど、「何トロトロ走っているんだ!」と言わんばかりに抜いていきます。
もし会社に遅刻したくないのなら、5分程度早く家を出ればいいのです。もし早く家に帰りたいのなら、安全運転をしてほしいのです。人を蹴散らし、早く家に着いても気持ちが良いものではないでしょう。そして、いつか取り返しのつかないことになります。
この地方での主な交通手段は自動車です。事故を起こして運転免許を失効したら自動車を運転できず、羽を奪われた渡り鳥のようになってしまいます。
それと同じことが「コツコツ」の重要性にも隠されています。
弊社は相見積もりやプレゼンをお受けしません。常に心にやすらぎを持って仕事をしたいのです。
「そんな悠長な」と思われるかもしれません。しかし、カメのように一歩ずつ前に進んだほうが周囲の景色がよく見えます。そして、私には目標地点に到達するには、カメのようにコツコツと進むほうが早道のように思えるのです。