「地震が来たってたいした事はなか! 此処はもともとが、台風以外は来んところや」
そろそろこんな発言が聞かれる頃であろうか。そう言えば、街の何処へ行っても、防災グッズを売っている店はない。デパートも、今回の地震でそういうコーナーを設けた所が出て来た、とも聞かない。
まあ、そんなところか。我が家も今回はそれなりの被害を受けた。屋根の被害は相当の代償を払う羽目になったし、それ以外にも彼方此方傷んでいる。
しかし、人的被害は一切なかった。これは有難い事で、ただ感謝々々である。四ヵ月目を迎える七月中旬、博多の街は
「オッショイ、オッショイ!」
と恒例の祇園山笠が威勢良く走り、そして終わった。地震の被害を吹き飛ばす様な、何時もの勢い。
四季に恵まれた日本列島の中でも、陽気な性格が幸いする、おおらかな土地柄。台風ばかりでなく、今後は地震にも、向き合わねばならない事になって来た。
みんなが結束する事がひとつ増えた様だ。
平成十七年七月