アクションと進捗確認

目標設定とアクションプランが策定できたら、いよいよ行動開始である。アクションの前に、必ず考えておくことがある。「誰と一緒にそのアクションを実行するのか?(関係者の洗い出し)」、「誰がそのアクションをリードするのか?(役割を明確にする)」、「予算や使用可能なリソースは何か?(戦略面での調整)」、「どういう会議体でどんなタイミングでどんなメンバーに報告をあげる必要があるのか?(報連相スキームの確立)」、「そのアクションはいつまでに完了させるのか?(タイムラインの策定)」の5つである。

もちろんやりながら関係者を絞り込んでいく手法もあるし、進めていく中で、変更・調整を図る必要が出てくることもある。だから、アクション開始時点までに関係者を厳密に特定しておくところまではしなくても良い。しかし誰がリードするのかについては明確にしておいた方が良い。

誰がリード役になり、そしてどのような権限を持つのかを明確にすることはとても重要である。管理職であるあなたがリードする場合は、それほど問題にならないが、よくある事例としては、あなたからリード役を指名されたメンバーが一体何の権限を持つのか把握できていないということである。権限は委譲されるものであるから、リーダー役を命じられた者には何の問題もない。権限を明確にするのは管理職であるあなたの責任である。そのアクション自体は誰がオーナーで、そのアクションに対していくらの予算を持ち、どういう会議体でどんなタイミングでどんなメンバーに報告をあげる必要があるのか、不明確なまま「よろしく」というケースは多い。

また、リード役が色々面倒な場面で面倒な役回りを押し付けられることがある。役割や権限が明確になっていないから、最終的にはリーダーがやるべきだという話になりやすい。