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第5章 生活上の注意点〜基本的な事柄
ここまでお話ししてきたことからわかるように、ほとんどの慢性的なかゆみは、薬で一時的に抑えることはできても、薬だけでは治りません。
もともと薬は「本来体がするべきだが、何らかの理由でできないところを、助けるもの」と言えるからです。
ただ、状況に応じて、上手に薬を使うことは非常に大切です。使い方が大切なのです。
第5章 生活上の注意点〜規則正しい生活とは
人それぞれ生活リズムや生活習慣は違います。
乳児期、幼児期、そして学校に行き始めてから、社会人になってから、退職してからと年齢によっても違いますし、生活環境や職業によっても異なります。
基本的に、人間という〝生き物〟として生活していく上で大きく問題がないのであれば、「こういう生活じゃないといけない!」ということはありません。
ただ現代は、それを逸脱してしまう生活になることが多々あります。過大なストレス・過労・昼夜逆転の生活……など。
もちろん致し方ない場合もたくさんあるでしょう。
そこでお勧めするのは、その人その人に応じた〝基本的な生活習慣・生活リズム〟をおよそ決めておくことです。ポイントをおさえておけば、だいたいで結構です。基本となるのは、
〇食事
〇運動
〇休息
〇生活リズム
です。もちろんこれらは、状況に応じて変えていく必要はあります。
例えば学生から社会人になると、住居や生活も変わってきます。気をつけなければならないのは、生活の大きな転換期にかゆみトラブルが悪化することが多い、ということです。
一方で、「毎日同じ生活をしている」ということもまずありません。長期休暇もあれば、旅行に行く日もある、クラブ活動の遠征や会社の出張もあれば、食事会や飲み会もあります。
これらは「特別な日」と考えたらどうでしょうか。この特別な日がすぎてしまえば、また元の基本の生活に戻すのです。それぞれ細かく見ていきましょう。