薬による対応:④外用剤の離脱について

外用剤はあくまで対処療法で、根本治療ではありません。したがってステロイド剤はもちろん、保湿剤も最後は塗らなくて済むようになりたいものです。しかしそこまでには至らなくても、乾燥する季節だけ使えば良いくらいにはなりたいものです。

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多くの慢性的なかゆみトラブルの場合、まず強いかゆみや炎症に対して内服薬と外用剤で治療していくことになります。ある程度皮膚の症状が落ち着いてきたら、外用剤も消炎止痒しょうえんしようから保護保湿中心へ変えていきます。特に外用剤は保湿だけでもある程度のかゆみが取れるといわれていますので、消炎止痒の外用剤をいきなり塗るのをやめるのではなく、保湿剤に変えていきましょう。最後に残ることが多いのが乾燥肌ですが、この改善は先天的な体質に加え、食事を含めた生活習慣・生活環境・精神的肉体的ストレス等が関与するため、非常に難しい問題です。特に年齢が高くなるほど難しくなっていきます。

薬による対応:⑤セッケン・シャンプーについて

セッケンやシャンプーは通常一生使うものです。これらにはいろんな種類のものが販売されています。どれを選んだら良いかわからなくなりそうですが、他人任せにせず、基本的にはご自身にあったものを選ぶことが大切です。

選び方の基本ですが、通常の使用で、かゆみやピリピリ感などの違和感がなく、使用後に乾燥する、つっぱるといった感覚がないものが良いでしょう。もちろん傷があればしみることはあります。ご自身の感覚を大切にしてください。もちろんお肌の状態が変わったり、季節が変わったりすれば、合うものも変わってくる場合があります。薬も含めてすべてのものに言えると思いますが、万人に合うものはないということです。