10年先をリアルに想像する

例えば、英語が流暢 りゅうちょうに話せる10年後の自分を目標にしたのなら、その資金を貯める3年間計画を作り、達成したら、英会話スクールに入学してからの計画表を作ります。

入学後、7年で英会話をマスターしましょう。さらに、10年後にピアノを美しく弾ける自分をつくるなら、英会話と同じスケジュールを立てて、実行すればいい。

太った体型から見事なプロポーションに変身したいなら、今から無理のない食事療法を3650日間続ければいい。

ついに、計画実行から10年後の自分は、『ピアノが弾けて流暢な英語を話す、ナイスバディーな自分』が出来上がるはずです。

未来は誰にでもあります。自分を10年育てたら、今よりももっと素敵な自分と会えるのです。小さなことからでも、10年間計画を貯金のようにコツコツと積み上げる。

今からスタートして10年後にゴールを迎えたら、その先の10年もコツコツと育てていく。自分を育てるのは自分の毎日なのです。

逆境とピンチは才能を引き出してくれるチャンス

Adversity and crises are opportunities to show your ability

小さい頃、電気店を営んでいた実家には、修理先をメモする大きな黒板がありました。電話が置かれた机によじ登って、私はその黒板にいつも絵を描いていました。

修理先のメモを避よけながら描いた私の絵を、両親はいつも褒めてくれるのでした。私は小さい頃から絵を描くことが好きで、美術に興味を持っていた少女でした。

しかし、その後の高校時代も美術女子ではなく、陸上競技に明け暮れる部活女子になっていました。陸上競技の優秀競技者として、授業料免除の特待生入学をしたからです。

実際は、入学直後から始まった連日のつらい練習に、その選択は間違いだったと思う日々の連続。「この3年間を耐えたら、美術の大学に進む!」と、毎日心に誓っていた私でした。

日々のつらい練習に耐えた3年間は、皮肉にも嫌いで仕方なかった400m走でインターハイ出場をかなえました。県の高校新記録も達成し、私は大学にも授業料免除の特待生で入学しました。