エッセイ 芸術 2021.03.03 「今を大切に 君の人生だよ」より「自作文」 今を大切に 君の人生だよ 【第6回】 青山 珪香 あらたな書芸術を模索しつづける書家からのメッセージ こんな時代だからこそ、ぬくもりのある言葉を―― 時代がどんなに進んでも、心に届くのは人のあたたかみ。 わかる。感じる。励まされる。 70年近い書人生のなかで、「だれもが読めて心に響く書のものを」との思いから、 多くを自作の文で制作してきた書家による作品集。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 (自作文)
小説 『夢を叶えた、バツイチ香子と最強の恋男』 【第5回】 武 きき 「私、初めてです。こんなに気持ちがいいって…」――彼の顔を見るのが恥ずかしい。顔が赤くなっているのが自分でも分かった 【前回の記事を読む】「綺麗だ」バスタオルが落ち、丸裸になった私を彼は抱きしめた。「抱いていいかい?」手を引かれ、そのまま寝室へ行き…朝、いつものように、席に着いた。「どうした? 香子、妙に静かだな」顔が、赤くなっているのが、自分でも分かった。「だって、昨日、あんな事、こんな事、そんな事、したから、丈哉さんの顔を見るのが恥ずかしい! 丈哉さん変態なのかなと思ったんです」丈哉さん、コーヒーを吹き出し…
小説 『大人の恋愛ピックアップ』 【第16回】 塚本 正巳 念願の妊娠を彼に報告。「きっと飛び上がって喜んでくれるだろう」と思っていたのに、彼の態度は冷たく、そして… 【前回の記事を読む】赤子の安らかな寝顔に、二度と会うことのない彼を思い出して…。おとなしい性格の冬輝は、爽香の波乱に満ちた身の上話が好きだった。彼女は高校卒業後に地元の就職口を辞退して、何の当てもない都会へ着の身着のままやって来た。その話になると彼は、まるで冒険小説を読んでもらう少年のように目を輝かせる。その羨望の眼差しを、爽香はあまり好きになれなかった。向こう見ずに実家を飛び出したせいで、アル…