①外用剤の使用目的
さて、皮膚の状態に応じて使用する外用剤は変わってきます。かゆみトラブルに使用する外用剤の主な使用目的は、皮膚の保護・保湿・消炎・止痒・殺菌です。今何が必要なのか、何を使っているのかを考えながら使うとより効果的です。
もちろん皮膚の状態は変化しますし、場所によっても違いますので、上手に使い分けることが重要です。細かい使い方は医師、薬剤師にお尋ねください。
〇保護
皮膚表面の状態が良くない時に必要です(ジュクジュク・カサカサ)。皮膚表面に膜を張ってバリアするイメージです。保護することにより、外からの刺激を減らし、かゆみや炎症を起こさないようにします。
〇保湿
乾燥している部分に使います。肌の内側に水分を送り込むイメージです。皮膚の乾燥が強いほどかゆみは出やすくなります。
〇消炎
体の中の炎症に関係する多くの物質がかゆみを引き起こします。また炎症部位を掻くと化膿しやすくなります。掻き傷、出血部位、皮膚が薄く赤い部分などに適用します。
〇止痒
かゆみがあまりに強く、どうしてもかき崩してしまう場合や、眠れない場合などに使います。〇殺菌皮膚の力が落ちて、本来たくさんあってはいけない細菌が増えた時に使います。