⑦その他
腕立て伏せ・腹筋・背筋も、筋肉に刺激を与えることでかゆみをごまかすことができます。しかし患部が熱を帯びている場合はその熱を強くしますし、汗腺がふさがっている時やジュクジュクタイプの場合は症状が悪化する恐れがあります。
低周波治療器もかゆみをまぎらわせることができますが、崩れやすい皮膚には使えず、刺激が止まると再びかゆくなるのでその効果は一時的です。
掻かないように手袋などで、無意識に手が利かないようにするのも有効なことがあります。ただし、ひどいかゆみの場合、我慢しきれず掻きむしってしまうことと、夜やっと寝ついたのにこのために起きてしまうことがあるので注意が必要です。
膿について
かゆみとともに膿(浸出液)がある状況は、乾燥している状況より生活がしづらいことが多いようです。ここではその膿に関すること、そして私の体験、失敗談を示してみました。
〈膿が噴く〉
私が言う〝噴く〟というのは、皮下に膿が溜まっている状態で、なんらかの原因によりかゆくなり、引っ掻いた時にその膿がどっとあふれてくることです。布団の中にいる時が多いのですが、この状況は熱をこもらせますし、静かにしていることで少しのかゆみでも知覚しやすくなるからだと考えられます。
体感する膿には大別すると3通りあります。
○黄汁
○粘性のある透明なもの
○粘性のない透明なもの
黄汁はむくみが少ないアトピー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎の初期におこりやすく、治療過程で正常の皮膚に近づいた時にも見られます。この場合は出血を伴うこともよくあり、膿の量は多くありません。