俳句・短歌 短歌 自由律 2021.02.20 句集「愛のままで咲く」より三句 愛のままで咲く 【第30回】 馬場 美那子 “こぼれる愛 からめた指の すき間から” 十七音に込められた、愛と感謝の川柳句集 母へ、恋しい君へ、愛犬へ、かけがえのない日常へ。やさしく、時に激しい愛の詩。 5章からなる川柳句集を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 初対面雷鳴響き恋始む 想い人いる幸せや夏の雲 思い詰めれば恋は重たくなるばかり 第四章 多情仏心
小説 『不確かな真実』 【新連載】 和亭 正彦 都内のマンションの一室で無残な姿で発見された女性の遺体。捜査本部は容疑者と思われる人物の特定を急ぐが… 凄惨な事件であった。新年早々の一月八日、新宿を起点として東京、神奈川を貫く東神電鉄の西城公園駅にほど近い瀟洒なマンションの一室から女性の遺体が発見された。遺体には、鈍器で殴られたような後頭部の陥没と胸部に致命傷になったと思われる数カ所の刺し傷があったが、傷はそれだけではなかった。大きく切り裂かれた腹部からは、まるで腑分けをしたかのように内臓の一部が体外に引きずり出されており、皮膚がめくれ返った首…
小説 『不確かな真実』 【第2回】 和亭 正彦 防犯カメラが捉えた深夜のマンションを出入りする"謎の人物"――浮かび上がってきた三人の容疑者たち 【前回の記事を読む】都内のマンションの一室で無残な姿で発見された女性の遺体。捜査本部は容疑者と思われる人物の特定を急ぐが…「こちらは今のところ身元が分かっておりません。しかし、映像がかなり鮮明ですので時間の問題かと思います。こちらは、先の田代正樹と思われる人物が二十二時八分から四十分足らずの滞在でマンションを出て行った後、二十三時三十五分にマンションに入り、翌朝五時十二分にマンションを出ておりま…