たくさんの 夢弾ませて 話す娘の 電話の向うに 大き国見ゆ
むすめ住む 山形の街を 思いおり 春の雪降る 庭見つついて
雲中の 胎児の如き 三日月よ 吾娘にもひとり 授けられたし
【愛する娘、孫たちへ】
50年近く弁護士として活動した著者の急がず、惑わず、実直に生きた78年間の人生が詰まった短編集。
先行きの見えない不況や震災などで何かと暗い話題が多く、希望や生きる活力が見いだしにくい世の中にあって、生きることの素晴らしさ、日々の美しさをもう一度気付かせてくれる短歌集を連載でお届けします。
たくさんの 夢弾ませて 話す娘の 電話の向うに 大き国見ゆ
むすめ住む 山形の街を 思いおり 春の雪降る 庭見つついて
雲中の 胎児の如き 三日月よ 吾娘にもひとり 授けられたし
【愛する娘、孫たちへ】