俳句・短歌 短歌 自由律 2021.01.02 句集「曼珠沙華」より三句 句集 曼珠沙華 【第23回】 中津 篤明 「冬花火 亡び 行くもの 美しく」 儚く妖しくきらめく生と死、その刹那を自由律で詠う。 みずみずしさと退廃をあわせ持つ、自由律で生み出される188句。 86歳の著者が人生の集大成として編んだ渾身の俳句集を連載でお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 木挽けぬ木挽 父は 秩父の 深緑 瞑(めつむ)れど 雪 降り続く 父の霊 雪柳 父の 孤独も 闌(た)けしかな
小説 『超能力探偵 河原賽子』 【第6回】 春山 大樹 急に連絡が途絶えたストーカー男の様子見に、家を訪ねた。電気は点いているのに返事がない。こじ開けたドアの向こう、見えたのは… 【前回の記事を読む】ストーカー気質の男の相談で探偵事務所を訪れた。「大抵の男はこれで震えあがる」とすすめられたオプションは…林良祐の家は都心の住宅街にあった。築40年以上は経っているであろう古ぼけた2階建ての木造家屋で、周囲は塀で囲まれているが庭は非常に狭く、そこに植えているというより勝手に生い茂ったような笹が周囲からの目隠しになっていた。西側に細い路地があり、そちら側に庭の小さなゲートがあり、…
小説 『小窓の王[注目連載ピックアップ]』 【第10回】 原 岳 3人で挑む予定だった「パチンコ」計画は中止になった。原因は意見の食い違いで… 【前回の記事を読む】意を決して「休憩しませんか?」と前を行く彼に声をかけた。だが彼は、振り向きもせず、足を緩めることもなく、先に進んで…パチンコをやるには晩秋から準備が必要であった。予備日や停滞日を考えると山行期間は二週間から二十日程度になるため、必要なすべての食料を担ぎ上げるのは不可能であり、奥穂高岳近辺や槍ヶ岳近辺の各ポイントにあらかじめ補給用の食料を設置しておく、所謂「デポジット=デポ」の…