その後、行き詰まったら、それを見て作るようになった。ゴルフのとき以外でも暇にまかせて作ってくれた。かなりたくさんのゴミ箱ができた。
デイサービスの先生に、そのことを伝えた。折り紙ゴミ箱は、施設でも多用されていた。妻の作ったゴミ箱を使ってもらうことになった。妻も人に喜んでもらえることに張り合いを感じ、暇を見つけては、せっせと楽しんで作ってくれた。
自分の仕事と思ってくれたのかもしれない。考えながら手先を動かす作業なので、脳の活性化にも役に立つと思った。
しかし、良いと思っていた、ごみ箱作りも長くは続かなかった。
2017年に入って、「しんどい。面倒だ」と言いだし根気がなくなった。認知症が進んだのか、ゴミ箱は、いつの間にか作れなくなっていた。
残念に思った。だが一時的にせよ一生懸命折ってくれたことは、とても良かった。