引きこもりの人生相談
もう他人と接するのは嫌だ、だから山にこもって人と関わらない生活をしようと思う。ちょうど近くに誰も住んでいない里山があったので、そこに入って住むことにした。その山は、あまり天候など気にしなくてよい、大きく静かな山で、危険な動物などは少しもいない山だった。
山にこもって一日目。その日はすがすがしい日本晴れだった。
まずは住むところを探した。広い山だったので、それを探すのに一日かかったが、もう誰も住んでいないボロボロな空き家を見つけた。
僕はそこに住むことにした。その日は布団がないので床に寝たが、寝心地が悪く、あまり眠れなかった。
山にこもって二日目。昨日と同じく晴れだった。何もないので一日中暇だった。
暇つぶしのために本でも持ってくればよかった。僕の仕事は、悩むことくらいである。
僕は、まず、人の本性は、善か悪かを考えようと思った。僕は小さい頃からみんなにいじめられてばかりだった。
誰も助けてくれなかった。最初は人の本性が善だと思っていたが、実は悪なのではないか、一日中悩んだ結果、最終的にそういう結論に至った。
山にこもって三日目。静かな雨が降った。その日も暇だった。
床に寝たり、起きて狭い部屋の中をぐるぐる歩いたりを繰り返した。そしてたまに何を悩んだらいいのか考えた。