第2章 人類滅亡のリスクと回避

2.太陽系

現在の宇宙論における有力な「インフレーション+ビッグバン」論によりますと、我々の宇宙は137億年前に誕生し、太陽系は(地球も含めて)ビッグバン後約90億年を経た46億年前に初期の星々の爆発による残骸から形成されたとされています。

核融合反応が100億年で終わり太陽が燃え尽きその寿命がつきる時、太陽は膨張し地球を飲み込み地球は消滅するとされていますが、それは今から50億年余り後のことになります。

なお、仏教では、釈迦仏陀の入滅後56億7千万年後の未来に、現在修行中の弥勒菩薩が悟りを開き仏となって人々を救うとされていますが、残念ながらその時迄地球が無事に存在していられるものかはなはだ疑問です。(数字はおおよそです)

太陽系は太陽を主星とする系ですが、その惑星として、ご存じのように、太陽に近い公転軌道を持つ順に、水星、金星、そして3番目に我が地球、火星、木星、土星、天王星、海王星があります。

また、惑星間や海王星の外側には小惑星や彗星そしてその他比較的小さな天体が無数に存在しています。これらは太陽や惑星そしてその衛星の形成時にそれらに取り込まれずに残り宇宙に散在しているものです。

我が太陽の大きさは恒星としては中位で平凡な恒星ですが、それより大きければ高温になり速やかに燃えつきるため生命の発生には時間が足りず、それより小さければ低温になり生命の発生に適当な温度は得られませんでした。

すなわち我々生命体にとって理想的な大きさです。又、巨大惑星の木星の強力な重力は地球に衝突して来る天体(隕石)を遮り、地球の月は地球の自転軸や気候の安定に貢献しています。