俳句・短歌 短歌 自由律 2020.10.31 句集「曼珠沙華」より三句 句集 曼珠沙華 【第14回】 中津 篤明 「冬花火 亡び 行くもの 美しく」 儚く妖しくきらめく生と死、その刹那を自由律で詠う。 みずみずしさと退廃をあわせ持つ、自由律で生み出される188句。 86歳の著者が人生の集大成として編んだ渾身の俳句集を連載でお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 兜虫 げにも やさしく 姉泣かす 冬苺 少し 血が出て 美少年 花吹雪 少年 虜囚と なりており
小説 『愛しき女性たちへ[人気連載ピックアップ]』 【第14回】 白金 かおる 「浮気とかしないの?」「試してみますか?」冗談で言ったつもりだったがその後オトコとオンナになった 【前回の記事を読む】不倫関係も長くなると新鮮味がなくなったのか会う頻度が少なくなり、そしてついに…美月は、役所が音頭を取る市街地再開発事業の行政側の担当者で、役人らしからぬ気さくな人柄ゆえに多くの関係者から好かれていた。そして管轄する法定再開発事業の土地の権利者の一人である企業の代行として参加していた秀司と知り合った。小柄な美人でよく笑う明るい性格に加え、大抵の場合膝丈のタイトなワンピース姿で、…
小説 『地上に輝く星たち』 【第8回】 カスミ シズカ 「早く自由になりたい」好きなことは絵を描くこと。でも友人の話題は勉強ばかり...次第に劣等感と疎外感が募っていき... 【前回の記事を読む】二人とは違って、自分には何もない。背も高くないし、運動や勉強も…。なんか、ただはしゃいでいるだけの子供っぽい存在な気がする 晃といえば、中学に入ってからみんなの期待に応えて運動部に入ったものの、思いがけず絵を描くことにはまっていた。本人的には元々絵を描くことは好きだったのだが、その性格からか、おとなしく絵を描くイメージは誰からもあまり持たれていなかった。美術の授業は晃にとって…