俳句・短歌 短歌 自由律 2020.10.24 句集「愛のままで咲く」より三句 愛のままで咲く 【第13回】 馬場 美那子 “こぼれる愛 からめた指の すき間から” 十七音に込められた、愛と感謝の川柳句集 母へ、恋しい君へ、愛犬へ、かけがえのない日常へ。やさしく、時に激しい愛の詩。 5章からなる川柳句集を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 君という氷の蛇を嫌いぬく 君ってサなかなか来ないバスみたい 君となら刺し違えてもいいかもネ
小説 『「本当の自分」殺人事件[注目連載ピックアップ]』 【第9回】 水木 三甫 硬直する体に構わず、若い桃のような頬に唇を当てる。首筋からさらに下へ、新鮮な匂い。しがみついていた力は抜け… 【前回の記事を読む】「好きな店でいいよ」と絶対に言わない。行く店は決めてくれるし、選ぶ店のセンスもいい。浮き彫りになる、夫の物足りなさ。高校を卒業すると、希代美はすぐに故郷を捨てた。都内の小さな問屋にどうにか事務職を得た。希代美は一生懸命働いた。会社とアパートを行き来するだけの生活。とにかくお金を貯めたかった。一人で生きていくためにはお金を貯めなければいけないという強迫観念があった。預金通帳の残…
小説 『テラスの旅路Ⅰ』 【第23回】 響乃 みやこ 「うん……中の下」――初対面の男子が私の顔を至近距離でじーっと見た後、すかした顔で放ったひとこと。 【前回記事を読む】ストーカーは"可愛い系男子"だった。つけてきていた理由は、私を「彼女にできるかどうかを確かめようかと…」だった。はぁ?あまりにも近い距離で見るので、ティーナはどこに目線を向ければいいんだろう、などいろいろと気まずかった。(ってか、まつげ長い……目ぇ綺麗だし……髪の毛サラッサラ。可愛い顔してるなぁ)とティーナがジョシュの顔面を評価していると、「うん……中の下」ジョシュはティーナか…