俳句・短歌 短歌 自由律 2020.10.24 句集「愛のままで咲く」より三句 愛のままで咲く 【第13回】 馬場 美那子 “こぼれる愛 からめた指の すき間から” 十七音に込められた、愛と感謝の川柳句集 母へ、恋しい君へ、愛犬へ、かけがえのない日常へ。やさしく、時に激しい愛の詩。 5章からなる川柳句集を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 君という氷の蛇を嫌いぬく 君ってサなかなか来ないバスみたい 君となら刺し違えてもいいかもネ
小説 『にゃん太郎の冒険物語』 【第2回】 作間 瓔子 去勢というらしい。人間と暮らすためには、こんな犠牲を払う必要があることを思い知った。 二階の窓から外の景色を眺めるのも大好きだ。前の道路を走る車や、歩いている人の姿、さらには隣の畑のビワの木や電線に止まっている小鳥を観察したり、高い所から周りを見渡すのは気分が良い。特に冬は、陽当たりの良い部屋の布団の上で日向ぼっこするのが、僕の一番のお気に入りだ。ある日、干したばかりの智子ママの布団が畳の上に広げてあった。ふわふわで、とても気持ちがよかったので、そこにオシッコをした。黄色い染みが…
小説 『大人の恋愛ピックアップ』 【第29回】 川田 レイ 57歳主婦の私と24歳セラピストの彼。2人の仲は客とセラピストの立場でありながら普通の恋人同士のようにベッドで愛し合った… 【前回の記事を読む】33歳差の2人。できあがったカップル写真には、残酷なほどハッキリと、親子のような差が…その後流星とそれぞれシャワーを浴び、普通の恋人同士のようにベッドで愛し合った。流星の胸に手を置くと真由子は、流星の胸毛の痕跡を感じた。「流星くん、もしかして少し胸毛生えてたの? 男らしいギャップであった方が良かったのに……脱毛した?」「うーん、そうだったかも。胸毛なんか嫌でしょ?」色白でアイ…