俳句・短歌 短歌 自由律 2020.10.24 句集「愛のままで咲く」より三句 愛のままで咲く 【第13回】 馬場 美那子 “こぼれる愛 からめた指の すき間から” 十七音に込められた、愛と感謝の川柳句集 母へ、恋しい君へ、愛犬へ、かけがえのない日常へ。やさしく、時に激しい愛の詩。 5章からなる川柳句集を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 君という氷の蛇を嫌いぬく 君ってサなかなか来ないバスみたい 君となら刺し違えてもいいかもネ
エッセイ 『ボクは、笑顔でできている ~多くの人に支えられて、白血病と闘うことができました~[注目連載ピックアップ]』 【第2回】 向井 健一郎 「病名は急性リンパ性白血病です」"急性リンパ性白血病"は約10万人に1人の確率で発症する。なぜ私が、と妻と二人で泣いた。 翌日の朝に、もう一度血液検査とエコー検査などを行いました。消化器内科の医師からは、「肝臓や脾臓は少し腫れているが、これが痛みの原因とは考えにくいです。最初のCTスキャンの画像を見ると、リンパ腺がいくつか腫れているところが見られたので、午後からは血液内科で診てもらいましょう」という話がなされました。私は「血液内科」とは初めて聞く名前だったので、これは何の病気だろうと思っていました。午後、病室が血液…
小説 『不倫の何がいけないの?[人気連載ピックアップ]』 【第24回】 安本丹 生き甲斐にしていたデートも、今や惰性でしかなかった。ただの外食すら、金が掛かると険悪になった 【前回の記事を読む】一度しか着ないドレスに百万円。「一生に一度なんだから」と費用を惜しまなかった自分の結婚式。終わってみれば、無駄遣いだった私は、最高の結婚式を挙げたという事実を創り上げたいだけだった。式自体を心から楽しむことはできなかったし、大枚を叩いて作ったアルバムも、ただの一度も見ていない。少ない小遣いに文句ばかりの旦那。一緒にスーパーに買い物に行けば、小遣いから払わなくて良いとあって金に…