エリーナは靴を履いたまま、かりんのベッドカバーの上に乗ったのです。しかし外国人にとっては、そんなことは当たり前のようでした。
「お願い、私のベッドに靴を履いたままで乗らないでね」
かりんは皆に言いましたが3人ともポカーンとしていました。
オレンジ系の大理石の暖炉は使われておらず、上は大きな鏡になっているので4人のドライヤーを使う場所になっていました。
白いドアにはフックが2個付いていました。
4人分のバスローブとタオルを掛けるのでドアを開けるたびにバスローブなどが揺れました。
寮生活は毎日タオルを洗えません。洗濯物は週に1回まとめて出し、1週間後にアイロンがかかって戻ってきます。
タオルまでアイロンがかけてありバリバリでした。
外に干すと洗濯物に虫が卵を産みつけるからアイロンを当てるそうです。
就寝は午後10時
夜の10時、就寝の時間です。
お当番の先生が見回りに来て電気を消していきます。
それから真っ暗の中、ベッドに入ったまま4人でしばらくおしゃべりをします。
時にはかりんにフランス語の発音の練習をしてくれます。
フランス語は「ウー」という発音だけでも何種類もあります。日本語にない音なので、かりんにはなかなか理解出来ませんでした。
そして最後は4人の国の言葉で「おやすみなさい」と言い合うのです。
同じ国の生徒とは同室にはなれません。毎年同室のメンバーは変わるので、英語、ドイツ語、イタリア語、イラン語、オランダ語、スペイン語、ポルトガル語、ギリシャ語などフランス語以外は何でもありでした。
ここは、最初にフランス語を学ぶ学校なのでフランス人だけはいませんでした。
次回更新は10月28日(水)、14時の予定です。
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