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第1章 スイスの全寮制寄宿学校に入学

新しい学校生活が始まる

朝早く付き添いの日本人と5人の女の子たちとジュネーブ空港に着きました。4月だというのに道路にうっすらと雪が積もっています。

迎えに来ていたバスに乗り込むと、バスの床から冷たい風が入ってきて、寒さがさらに緊張と不安に追い打ちをかけました。

途中2か所の全寮制寄宿学校に寄り、女の子たちはそれぞれ学校の中に入って行きます。かりんは最後の学校でした。

付き添いの日本人とバスを降りました。呼び鈴を押すとジーンとものすごい音がしました。日本の非常ベルの音と一緒です。

すぐにメイド頭のマダム・リッコが重い木のドアを開けてくれました。真っ白な大理石の床に中二階のステンドガラスの色が映っていました。

そろそろ朝食の時間らしくコーヒーのいい香りがしてきました。応接間で校長先生のマダム・ダントンと話をしていると「カランカラン」と大きなベルの音がしました。朝食の合図です。

生徒たちが一斉に階段から降りて来ると、静かだった朝が一瞬にして騒がしくなりました。

「かりん、あなたも朝食に行きなさい」

新しい学校生活のスタートです。