左から順番に確認していき、最後の“S”のところで、いつもボクはハッと起き上がる。

またいつもの夢を見ていたことに気付く。

もうすぐセットした目覚まし用のアラームがなるところだった。真っ白な部屋の真っ白なベッドで真っ白なパジャマ姿のボクがひどい寝癖で朝を迎える。

そう、起きなきゃいけない。今日からテストが始まる。昨日の深夜に始めたテスト勉強の途中から記憶がなくなった。

いつもの夢は足音を立てずにボクの背後に忍び寄り、頭を撫でて、眠りの世界にボクを連れて行った。今日からの試験のでき次第でボクは下のクラスに落ちてしまう。落ちるわけにはいかない。

プレッシャーがかかり、ボクはまたいつもの夢を見て汗を大量にかき、実に不快感たっぷりのパジャマを着替える。セットしたアラームが鳴る。

いつもより支度が十一分早い。早く学校に行って参考書を見直そうと思う。

何しろ下のクラスに落ちるのだけはごめんだ。

 

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