【前回の記事を読む】生まれた時、既に父親がいなかった…荒れた10代を経て就職するも、病気で解雇。治療費の借金まで…30歳目前で、人生を変えた意外な仕事は…
プロローグ
「なぜ真似るのか?」
あなたに質問です。あなたは、誰かを真似たことがありますか?
子供の頃、テレビを観ながらヒーローのポーズを真似したり、好きな歌手の歌い方やヘアスタイルを真似したり―。
人は、心が動いたとき、自然と“真似”をしています。
「いいな」「素敵だな」「自分も、ああなりたい」
その小さな“心の反応”こそ、人生が変わる入り口なのです。
けれど、多くの人はその反応に気付かないふりをします。
「今さら無理」「自分なんかが」「恥ずかしい」
そうやって、せっかく心が動いたのに、自分で蓋をしてしまう。
私は、それが本当にもったいないと思うのです。なぜなら―“憧れ”は、あなたの未来から来たサインだから。
人は、何にも感じないものには反応しません。心が震えるのは、あなたの中に“同じ可能性”があるからです。
だから私は、「真似る」ということを、ただのコピーだとは思っていません。
ものまねとは、人を観察し、人を理解し、人の魅力を受け取り、自分の中に取り入れること。つまり、“成長の技術”なのです。
私は長くものまねという世界で生きてきました。
ただ歌を真似するだけなら、ここまで続いていなかったと思います。
人の呼吸、間、表情、感情、空気の作り方、声の響き―そういう“見えない部分”まで感じようとしてきました。