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プロローグ

「なぜ真似るのか?」

あなたに質問です。あなたは、誰かを真似たことがありますか? 

子供の頃、テレビを観ながらヒーローのポーズを真似したり、好きな歌手の歌い方やヘアスタイルを真似したり―。

人は、心が動いたとき、自然と“真似”をしています。

「いいな」「素敵だな」「自分も、ああなりたい」

その小さな“心の反応”こそ、人生が変わる入り口なのです。

けれど、多くの人はその反応に気付かないふりをします。

「今さら無理」「自分なんかが」「恥ずかしい」

そうやって、せっかく心が動いたのに、自分で蓋をしてしまう。

私は、それが本当にもったいないと思うのです。なぜなら―“憧れ”は、あなたの未来から来たサインだから。

人は、何にも感じないものには反応しません。心が震えるのは、あなたの中に“同じ可能性”があるからです。

だから私は、「真似る」ということを、ただのコピーだとは思っていません。

ものまねとは、人を観察し、人を理解し、人の魅力を受け取り、自分の中に取り入れること。つまり、“成長の技術”なのです。

私は長くものまねという世界で生きてきました。

ただ歌を真似するだけなら、ここまで続いていなかったと思います。

人の呼吸、間、表情、感情、空気の作り方、声の響き―そういう“見えない部分”まで感じようとしてきました。