それは──「真似ることは、自分の可能性を呼び覚ます事」
私は1971年、千葉県で生まれました。生まれた時には、すでに父親の存在はありませんでした。表向きは明るく元気でも、心のどこかでずっと寂しかったのだと思います。
誰かに気づいてほしい。自分の存在を感じてほしい。そんな思いを抱えながら、行き場をなくし、荒れた時期もありました。
なんとか更生し就職したものの、大きく体調を崩して会社を解雇。治療費のために借金も膨れ上がりました。
そんな中、30歳を目前にして、私の人生を変えてくれたのが──他でもない「ものまね」だったのです。
ものまねを仕事にすると決めた私は、地方を回り「ウケなかったらギャラは頂かない」という厳しい“決まり”を自分自身に課しました。
無名の私は、時にバカにされ、悔しい思いもし、何度も大きな壁にぶつかりました。押し寄せる荒波に飲み込まれそうになりながらも、持ち前の“ナニクソ根性”だけは失わず、芸の道を走り続けてきました。
どんなイベントでも目の前のお客様に楽しんでもらいたい。少しでも気晴らしになってほしい。明日を生きるエネルギーになれたら嬉しい。
そのためにはステージにおいて何が必要なのか。それはきっと自分がステージに立つ上で常に宿題として生涯考え続けていくでしょう。
現在もマネージャーと二人三脚で、全国を飛び回っています。
「一本のステージ」が、誰かの心に何かを残せますように──。
若い頃、ろくに勉強もせず、親にも迷惑をかけ、何をやっても中途半端だった私が、ものまね芸に目覚め、半世紀を生きた今も、こうして“生のステージ”を通じて、お客様と心を通わせる日々を送らせていただいています。
私は、真似ることは決して恥ずかしいことではないと思っています。
むしろ、“真似る勇気”こそが、人生を変える第一歩なのです。
立ち止まりかけているあなた。一歩踏み出せずにいるあなた。自分に自信が持てないあなた。
「まぁまぁでいいか」という、“平均点の言葉”に縛られていませんか?
そんな自分から、ほんの少し外側へ出るために。ぜひ、この本を通して「真似る」ということに意識を向けてみてください。
明日から、ほんの少しでいいんです。
“自分を磨くため”に踏み出す。いや──「踏み出す」ではなく、「真似出す」。
そんなあなたになっていただけたら嬉しいです。
あなたの中で眠っていた可能性に、スイッチを入れる、そんな一冊になれたなら、これ以上の幸せはありません。
どうか、ワクワクしながら読んでください。
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