まえがき

皆さん、はじめまして。ものまね芸人をしています、坂本冬休みと申します。

「坂本冬美じゃなくて……冬休み?」

きっと、多くの方が最初にそう思うでしょう(笑)。

ふざけていると思われがちな「坂本冬休み」という芸名ですが、そこには、“芸に人生を賭ける”という覚悟を込めています。

この本を手に取ってくださいましたあなたに、心から感謝いたします。

私は、坂本冬美さんのものまねを中心に、全国各地のイベント、お祭り、ホテルディナーショー、企業様の周年行事などでステージを仰せつかっております。私のことをテレビで見て、知ってくださった方もいらっしゃると思います。

実は、坂本冬休みという芸人は、いわゆる“営業の現場(生のステージに立ち続けて25年の)”で25年の叩き上げの芸人です。

多い時には月20本。年間200本近いステージをしています。華やかに見える世界ですが、その裏側は毎回が真剣勝負です。

現場の環境や、内容、ショーの時間、年齢層、そしてそのイベントで「求められていること」も全て異なり、2つとして同じ現場はありません。

乾杯の直後にステージ開始や、ごく稀にですが、乾杯の前に盛り上げてください…と言うご依頼もあります。お客様のご要望と向き合います。

たとえ、どんなやりづらい環境だったとしても、お客様の期待に応えるのが芸人としての役割だと思っています。

盛り上がらなかったら、それは「自分」の責任なのです。極端かもしれませんがお客様にご満足頂けなかったら「次は無い」と思っています。

しかしコロナ禍ではステージもできなくなり悩みました。この仕事が大好きな私は、どうしたらエンタメを続けて行けるか? 途方に暮れていました。

そんな時、ビジネス業界の皆様にご縁を頂きました。多種多様な各業界の経営者様の仲間に入れて頂き、日本経済を支えている一つ一つの企業様に触れることが出来ました。

そして、ビジネスの世界でも「ものまね」が役に立つということを実感したのです。

最近では企業様から講演会のご依頼も頂いております。

テーマはもちろん「ものまね」です。

さて、

「ものまね芸人が、なぜ本を書くのか?」

「何を伝えたいのか?」

そう思われる方も多いでしょう。

実は、私自身もずっと「ものまね」について考えてきました。

そして、自分の“ものまね人生”を振り返り、深く掘り下げていった時、ひとつの答えにたどり着いたのです。