【前回の記事を読む】「反省するまで中に入れない」弟と喧嘩するたびベランダに締め出された幼少期…僕は常に人の顔色を窺い、揉め事を避けるように……
第1のチカラ≫キャラ系〇〇力
~人を惹きつけるリーダーの魅力~
平和力
敵と味方をつくるか? つくらないか
イベント制作の仕事をしていると、ものすごい人数の人たちと一緒に仕事をすることがあります。プロジェクトによっては100人を超える方々を率いることもざらで、そのたびに覚えきれないくらいの人たちと同じゴールに向かって、リーダーとして仕事を推進します。
もちろん、優秀なクリエイティブ制作のためにはさまざまな専門家がいて、それぞれが現場を取り仕切るのは当たり前ですが、僕はプロジェクトリーダーであったり、責任者の立場で業務をプロモートすることが多いのです。
このようなプロデューサーという仕事のなかで、一つ僕が魅力的に思うところがあって、それは一緒に仕事をするメンバーを自分で決められることです。
発注先である協力会社に関しては、その采配はプロデューサーに多くの権限があり、ある程度のキャリアを積むとプロジェクトメンバーを自分で選出することができます。
それぞれの仕事ごとに、適材適所の才能やスキルを持った協力会社のスタッフをアサイン(割り当てる)し、プロジェクトを円滑に推進する。
そうなると、僕のことを信頼してくれるスタッフや頼みやすいスタッフ、特別な才能に秀でたスタッフなど、自分にとってやりやすい最強の布陣を周りに配置することができます。
また、そもそもそういうメンバーとの信頼関係を築き、いかにチームビルディングしていけるかが一つの成功への近道であり、たとえ自分にあまり実力がなくても優秀なチームを率いることができ、プロジェクトを全うできると次々と大きな仕事を任されるようになったりするのです。
そんなプロジェクトマネジメントやチームビルディングで僕が意識をしているのは、敵・味方をつくらないことです。
よく自分のチームを編成する際に、好きな人とばかり組んでしまう人が多いです。確かに、「自分のやりやすい布陣を揃える。それが魅力である」とは伝えましたが、好きな人とばかり仕事をしすぎてしまうことは時に良い結果を生まないことがあります。
これは裏を返せば「嫌いな人とは仕事をしない」ということで、もちろん嫌いな人とは誰でもあまり仕事は一緒にしたくないものですが、そのデメリットも少し考えてみたいと思います。
ちなみに、みなさんはどのような価値観で人を嫌いになりますか? 例えば、たった一度のミスをしたことによって、「この人(会社)はもう使えないやつだ」とか、少しの嫌な出来事を根に持って、その人や会社を排除することはありませんか。
自分が少しでも気に食わない人を排除してしまうと、いざというときに自分のことを助けてくれる人の数が減ってしまいます。
また、自分のやりやすいメンバーだけ集めると、自分には何も言えないイエスマンだけのチームになってしまう危険性もあります。
僕は意識的に、「平和力」を持って少しのことでは人を見放したり、嫌いになったり、排除したりはしないようにしています。
たとえ今回はミスをしても、次は成長してうまくいくかもしれない。また、今度は自分にとってその人が助けになるかもしれない、そう思うようにしています。
つまり、好きな人は近くに配置し、そうでない人もいつでも一緒に戦えるように、関係はつないでおくのです。