「毒も罪も」

 

草に咲くさへ

毒の花

罪の花みな

紅からむ

 

羽うるはしき

例の童(こ)が

罪の矢ならば

美(よろ)しかろ

 

唇(くち)にふれなば

倒るべき

毒の花なら

甘からむ

 

野口雨情『野口雨情詩集』(新装版)彌生書房(一九九三年)