【前回の記事を読む】日本初の「Emoji」が、瞬く間に世界標準となった理由──数年前、海外の友人が感心した様子で話していたことを振り返り…

Module1 「自分らしい自分」を見失ってしまった時代   あなたのせいじゃない

「自分らしい自分」を見つけよう

自己理解について考える前の私は、自分のことを「人の気持ちに寄り添える楽しい人」だと思っていました。しかし、自己理解や他者理解、感情的知性などについて学び、自分の中にある価値観や行動について理解していくと、自分が「結果重視で、割と人の感情に無頓着」であることに気づきました。

しかし学生時代は、親や学校の教育の中で「おとなしく、みんなに優しいいい子」が求められていて、真逆の性格だった私は、クラスでも浮いた存在でした。長い間、周りに認めてもらえる理想の自分を探しては、「自分らしい自分」を抑制し、うまくいかず……そんなことを繰り返す中で、どんどん自分を見失っていきました。中途半端に悩み、苦しみ、それを人のせいにするようにもなり、そんな自分さえ大嫌いになっていったのです。

そんなある日、友人にこう言われました。

「結果を出すために強く闘い、見えないところでも頑張るあなたはかっこいい! 他人に厳しいが、自分にも厳しい。きっとそれはあなたにしかできないことだと思う」

嬉しかった。

それは長年知っていたのに認めていなかった「自分らしい自分」と向き合うような感覚でした。

その時、フッと肩の荷が下り、本来の自分と向き合うことの清々しさを感じたのを覚えています。

無意識の中にいる「自分らしい自分」を見つけた瞬間でした。