【前回の記事を読む】人間関係での課題や「自分らしい自分」を見つけるための思考術! しかし、これを上手く活用するためには3つの…
Module1 「自分らしい自分」を見失ってしまった時代 あなたのせいじゃない
「自分」のことはわかっているようで、わからない
コミュニケーションが多様化する現代の私たちは、様々な情報に流され、素直に相手を認め、愛し、受け入れたいと願いながらも、日々、その情報に踊らされ、自分と相手を比較し、時に落ち込み、羨みながら、過ごしています。
かつて、人との関わりは「自分」の考え方や感情の発見の場でした。
しかし近年、人との関わりに最も重要なコミュニケーションの質や機会は年々変化し、それに費やす時間も圧倒的に少なくなってしまいました。
今まで普通に存在していたはずのコミュニケーションは、難しく、苦痛で面倒なものとなり、コミュニケーションで悩む現代人は驚くほど増えています。
では、少し前のアナログ時代はどうでしたか? ちょっと思い出してみましょう。
楽しくめんどくさかったあの頃
1970年後半、父のアフリカ転勤が決まり、私の家族は海外に引っ越すことになりました。
その当時、メールやSNSはまだなく、離れた友達や家族とは主に手紙でのやり取り。相手の声は聞こえない、表情を見ることもできません。
ただ、写真を見ながら「今頃何をしているのかな」と、相手のことを想像することしかできませんでした。
アナログ時代の人とのつながりは、相手の表情や声、ぬくもりや笑顔、歯を食いしばって共に頑張ったり、泣きながら喧嘩した思い出によって、心に深く刻まれるものだった気がします。
次いつ友達や親戚の声を聞くことができるのかと考えると、日本を離れる時には本当に寂しくて、徐々に相手の顔や声までも忘れてしまいそうになるのが切なくてたまりませんでした。