・まず、だし(うま味)のコツをつかむことである。だしは、旧くは植物性の食材と動物性の食材とを組み合わせて出す、と言われた。現在では、味覚の仕組みが分かってきたので、うま味成分であるグルタミン酸(植物系食材に多い)と核酸系うま味成分であるイノシン酸(動物系食材に多い)を等量組み合わせるのが効果的とされる。

うま味が設定できれば、ついで料理酒、みりん、醤油、そして最後に塩などで調味すればよい。だしには、コンソメ、中華だし、白だし、など、いろいろある。使いながら、その特徴をつかんでほしい。調味に際しては、一つの調味料を加えるごとに味見して、その効果を確認すると、調味料とその量加減の効果を知ることができるので、ぜひ実施してほしい。

いろいろ加えた後で味見すると、何がどのように影響したかが分からない。バターを少し使うと風味が増す。夏期のソーメンにはショウガ、ソバにはワサビが古より使われている。

・食事ごとのメニューを考える際には、緑色の野菜とタンパク質とは必ず入れるように心がけよう。よく緑黄色野菜と言われるが、黄色はニンジンやカボチャに含まれるカロチノイド(β‐カロチン、ビタミンAの原料)である。

実は、緑色野菜には、緑色に隠れていて見えないが大量のカロチノイドが含まれている。そのため、緑色野菜を食べれば、カロチノイドは得られる。緑色野菜には、さらに網膜で光障害を防止するキサントフィルや活性型葉酸含量も高い。タンパク質としては、植物系の大豆製品(豆腐など)、魚、肉などを、その日の気分に合わせて、組み変えればよい。

・食事の準備をする際に、食器類の後片付けを手際よく行うことは、繰り返し料理を作る際に負担感を残さない、重要なポイントである。原則は、使った直後にフライパンや調理器具などを洗うことである。そして、食器類もすぐに洗うのがよい。まとめて流しに積み上げておき、後で洗うのは、油の付いた食器類と水洗いできる食器類とが混ざってしまうので、よくない。

油の付いた食器類は、油が少量であれば40℃前後のお湯で洗い流せる。水は温度が上がれば、油を溶かす性質のあることを知ってほしい。洗剤の使用は最小限にすべきである。

洗剤は界面活性剤であるが、食器などに残って体内に入ると、細胞の膜を破壊するので、健康を害する原因になる。シャンプーや洗剤に含まれる界面活性剤は体内に吸収されやすく、しかも体内では分解されない合成洗剤が含まれるので、体内に残存する界面活性剤が不妊の原因の一つだと指摘されている。界面活性剤を主成分とする避妊薬もある。

食器に付いたご飯などのでんぷん質は、硬くなると洗いにくくなる。でんぷんなど多糖類は、お湯に浸けると水に溶けやすくなる。ご飯を盛ったお茶碗などは、洗う前にお湯に浸けておこう。

 

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