【42日目/曇】

一昼夜の航海の後、我々はローマの外港であるポルトウスに入港した。

かつてはここからティベレ川を遡ってローマまで行けたそうだが、今は川底に砂が堆積してしまい、ここから先は小舟でしか遡れない。吃水の浅いバイキング船でも途中で座礁してしまうだろう。

船が桟橋に碇を下ろすと豪華な刺繍の付いたトーガと呼ぶ長いマントを身に纏った東ローマの役人と兵士の一団がやってきた。彼は尊大な態度で船の前まで来て立ち止まった。

船長は手に黒テンの毛皮を持ち、通訳と一緒に役人のいる桟橋に降りていった。役人はそれを認めると相変わらず尊大な態度でそれを受け取り、一転して上機嫌で戻っていった。

試し読み連載は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました。

 

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