「難しい女風の世界」【セラピストK】
セラピスト〝K〟として無事にデビューしたとはいえ、すぐにお客様がつくわけではない。覚悟はしていたが、自分を売り込むことの難しさに直面し、このまま続けることができるのかと不安な日々を送っていた。
とにかく、指名していただいたお客様へ今の自分ができる精いっぱいの真心で接するしかない。
デビューしたてでお客様に会うときは、僕も緊張していた。けれど、それをお客様に見せることはできない。無理をしてでも余裕を見せ、お客様の緊張をほぐす会話、そして、ボディタッチ、エスコート、さらにマッサージ。
どれが正解なのかわからない。いや、正解なんてないのだろう。
ただ、お客様がリピートしてくれたときは、何とも言えない喜びを感じることができた。まだ拙い性感マッサージも自己研鑽して腕を磨くしかない。
一つ残念なことは、二度と指名をしていただけず、会えなくなったお客様。何がダメだったのかを聞くことは不可能で、その答え合わせはできないままに終わってしまう。
それでも、目の前にいる女性をどこまで幸せに導けるのかをそのときの僕は、いつも必死で探して動いていた。もちろん、その必死さは表には出さないようにしながら。
とはいえ、なかなか思うように指名はつかない日々。自己肯定感は下がる一方。それでも続けるしかないと自分で自分を奮い立たせるしかなかった。
【お知らせ】2025年大きな話題を呼んだ人気作品
『夢を叶えた、バツイチ香子と最強の恋男』
7/18(土)20時より待望の再配信スタート
「大人の恋愛ピックアップ記事」の次回更新は7月19日(日)、12時の予定です。
▶この話の続きを読む
離婚してすぐ始めたマッチングアプリ…47歳バツイチでも需要はあった!でも、中にはおかしな男性もいて…
▶『背徳と熟愛のはざまで』連載を最初から読む
47歳バツイチ教師の私が溺れた“やめられない快楽”――年下の彼との恋は破滅か、それとも……