「波乱万丈の人生」の始めに

放蕩息子?

僕は開業医の二世。今、僕はヨウジヤマモトを着て、パテック・フィリップの時計を身に着け、フェラーリに乗っている。

はたから見れば「富裕層のドラ息子としてなに不自由なく育ち、私立医大を卒業してなんの苦労もすることなく家業を継いだ似非(えせ)セレブ」に映るかもしれない。

実は、数億円の借金をまだまだ残して返済に奔走する日々だ。

この借金は、一時の放蕩によるものか、それとも事業への果敢な挑戦の結果か、それはこの物語の中で徐々に明らかになる。

「莫大な借金を抱えているのに、なぜ」と問われたら、「周囲の常識や体裁を捨て、自らの哲学を貫いた結果」であり、「たった一度の人生を楽しむため」と答える。

この物語は、僕が「勝ち組」になる成功譚ではなく、「はずれる」ことばかりだった人生を振り返る話だ。

「なぜこんな人生になったのか」を紐解く、僕自身の記録である。