副腎疲労のお子さんは、活動するためのエネルギーを蓄電する電池の容量が一般のお子さんより小さく、すぐに電池切れを起こしてしまいます。また充電するのにも膨大な時間がかかります。一般のお子さんの電池が、長時間にわたって大きな力を発する単一電池だとすると、副腎疲労のお子さんはすぐに電気が切れてしまう小さなボタン電池で体を動かしているイメージです。

夕方になると、甘いものが無性に欲しくなったり、うたた寝をしたくなったりすることもあります。しかし夜になると朝より調子が良くなり、自分の好きなことならできるくらい元気になるので、ゲームやネットサーフィン、今夢中になっていることや趣味、好きな科目の勉強などをします。

ただ、苦手なことや頑張りが必要なことをやるほどの元気はないので、苦手な科目の勉強や新しい趣味、複雑でややこしい解説書を読んでやるようなことはできません。

朝は、夜のお休みモードから活動モードにスイッチするために、莫大なコルチゾール(ストレス対応ホルモン)を必要とします。コルチゾールは朝起きた後、短時間の間に一番多く作られ、夕方にかけてどんどん減っていきます。

夕方から夜はお休みモードに入るため、体に必要なコルチゾールの量は少なくなります。そのため、夜は少し調子が良く感じるのです。夜「明日は学校に行く」と言っていても、翌朝になると「行けない」と言うこともあります。

お子さん自身は気まぐれで言っているわけではありません。朝を迎えた時、動くのがつらいほど体調がすぐれず、やっぱり学校に行けないと伝えるのは、とても苦しく忍びない気持ちなのではないでしょうか?

そのほかにも、些細なことでイライラしたり、落ち込みがひどくなったり、感情がコントロールできずにキレやすくなったりします。また、ぼーっとして頭が働かなくなるので、勉強や習い事の効率が今までより落ち、ケアレスミスも多くなったりします。

本当は学校に行きたいのに行けないことで自分はダメな人間だと思い悩んだり、登校できないことについて家族からいろいろ聞かれたり言われたりすることで傷ついたりして、精神的に追い込まれることがあります。それがストレスとなり、症状が悪化することもあります。

特に頑張り屋のお子さんの場合、電池の充電が簡単にできなくなるギリギリまで頑張ってしまい、発熱の後やテストや受験をやり切った後に、急にパタリと動けなくなってしまうことがあります。

 

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