第四章 アミの部屋

ひまわりが一面に咲き誇る畑の中、アミは、神殿での勤めを終えた後、鼻歌を歌いながら散歩をするのが好きだった。心を癒すのにこの畑に来ることが楽しみの一つだからだ。共にいるのは、龍の子、マナ。二人は、ひまわり畑で遊んでいる。

今日は、少し足を延ばして、川の向こうにある六次元の花園に行こうということになった。いつもの通り、万幸脈から流れてくる川を渡り、秘密の花園へと向かっていく。ユリの花が生い茂るところを通って、秘密の呪文を唱え、六次元の花園へと入っていく。

以前と同じように、光の間でくつろいでいると、アミの頭上には、巨大な龍が現れた。上空の景色は一気に雲が出て、稲光があちこちで響き渡る。龍は、アミに話し始めた。

「アミ、選ばれし者よ。そなたに託する大切な話がある」

「えっ、何? 黄金九頭龍様、何なの?」

「そなたの後ろにある部屋に入りなさい。そこはあなたの部屋である。そこで、いつものように呪文を唱えると……」

「はい、黄金九頭龍様。言われた通りにします」

アミは、目をつぶり、両手を合わせて、呪文を唱える。

「わが血にて……えいあのかぎり……」

すると、どうだろう。光の間の後ろにポッカリと、入り口が現れた。アミとマナは、その部屋に入っていく。すると、その部屋は七色に変化して、美しい女性の声がする。

「アミ、よくここに来ました。あなたに託したいことがあります」

「はい、なんでしょうか? そして、あなたは誰?」とアミ。

「私は、月の神の使者です。あなたは、龍の国で王女として育てられてきました。あなたは、この龍の国のみならず、宇宙を平和にするための使命を受けております」

「はぁ」

「あなたの右の手を見てごらんなさい。あなたの薬指に新しい指輪を与えましょう。美しく七色に輝く指輪です。あなたのところに現れる人で、その指輪に反応する人がいます。その人は、龍の国を救い、宇宙に平和をもたらす者となるのです。あなたは、これから龍の国の希望となる人を見つけることが神々からの使命です……」