【前回の記事を読む】「ここから先は、私しか入ったことがない場所。ここで1つ、やることがあるの……。」彼女の言葉を聞いて、目を丸くした。

エピソード1 愛と平和の使者

第三章 アミとアライの出会い

アミの花園は、六次元世界の花でいっぱいだった。アミの花園に入った二人を待っていたのが、第一の部屋であった。そこは、明るく、空気が澄んで、空はブルートパーズの輝きのように、どこまでも透明だった。そこは、六次元の花がたくさん咲いている。誰が来ても心が洗われる美しい部屋だった。

アミとアライは、宝石のような部屋の中で、いろいろなことを話し合った。特に、アミは自分の生い立ちのこと、また、マナについて話した。

すると、マナが近くでにっこりとほほ笑んだ。しばらく、アミはマナとじゃれ合いながら笑っていたのであるが、アライに聞いてみた。

「アライ、あなたはどこから来たの? あなたのお父様やお母様は、どんな方?」アライは、少しびくっとしたが、次のように答えた。

「私は、別の国から来ました。といっても、自分がどのようにして、この龍の国に来たのかわかりません。気づいた時には、この国にいたのです。そして、生きていくために、仕事を探していました。運よく、神官さんに助けられて、ひまわり畑で働くようになったのです」

「そうね。アライがここに来てから、もう二年になるわね……」

アミは、ポツリと話した。そして、こう言った。

「ねぇ、一緒に歌いましょう」

すると、アライは、この部屋の花の美しさを讃える歌を歌い出した。それに合わせて、ア

ミも歌うのであった。マナはおどけて、タンバリンをたたいたり、踊ったりするのだった。

第一の部屋は、『光の間』である。そこでアミとアライが歌っていると、それを聞きつけて、天空に大きな影が現れた。それは、空全体を覆うような大きな影であった。雷が鳴り、雲が上空を覆い、天から声がした。

「アミ、恵まれた者よ。私は、あなたを見守る天龍である。私はあなたと共にあり、いつもあなたの守りとなる。あなたと共にいるマナは、私の子どもである。私の代わりにあなたのそばにいて、あなたを守るのだ。これからもよろしく頼む……」

そう言うと、静かに天の場所から、立ち去って行った。しばらくすると、光の間は、普段の様子に戻り、青く澄み切った空になった。

アミとアライ、マナは一緒に光の間を後にして、ひまわり畑に戻っていった。