【前回記事を読む】会社幹部がトイレに四つん這いになって自ら拭き掃除をし始め…内定者研修の初日で涙。「とんでもないところに来てしまった」

第一章 私の社会人経験

最高のチームを実現するために

2日目は、朝食前の経営理念の唱和からスタート。これは声出しを兼ねていますのでグループに寄り添うスタッフが指導します。山の中ですので至る所で気持ちよく大きな声で唱和できます。唱和の初日はほぼ0点ですが、最終日には毎年100点満点になるから不思議です。やればできるのですね。指導者の本気度が今の学生にも通じると確信があります。

午前中はグループ対抗で駅伝です。1人約2キロ。下り坂、上り坂とあり、誰をどこに配置するかも作戦です。速い子、遅い子がいますがグループ対抗ですので速い子も油断せずに差を広げ、遅い子も一秒を削ることでデッドヒートが繰り広げられます。振り返りでは、自分との戦い、限界突破ができたかの一点です。

おいしい昼食を食べて、全員水着に着替えて千曲川まで下りて7キロのラフティングです。これもグループ対抗。ひたすらゴールを目指して漕ぎ続けます。この時だけは上司部下、先輩後輩関係なく呼び捨てでお互い叱咤激励の嵐です。私にも石原しっかり漕げ〜、手を抜くな、テンポを合わせろと罵声が飛び交います。

私たちの指導者チームは、過去負けたことはありません。実はこれは体力だけでなく全員でテンポを合わせて、速さより深く水を的確にキャッチした方が断然速く進むんです。7キロも漕ぎ続け限界突破しているならまだしも、負けてへらへらしているならその場で振り返りを実施。周りの温度が5度は下がり凍り付くような叱咤激励の激震が走ります。

その後は全員で露天風呂で背中を流しながら、和気藹々のムードでアイスクリームを食べるのが定番です。夕食後は少し休憩して集合。振り返り。なぜ勝てなかったか。チームがどんな状態だったか。体力の限界で自分を奮い立たせたものは何だったか。チームのメンバーの頑張る姿や掛け声はどう感じたか。

グループの中で誰のどの言葉に感謝しているのかを星の付箋に書いて渡します。多くの付箋をもらうメンバーもいれば一枚ももらえないメンバーもいます。最後に明日の個人目標を決定して終了。

3日目は、クライミングウオール。絶壁の壁を上り、落ちたら仲間みんなの力で支える。

クライマーは、ヘルメットをかぶり手袋をしてハーネスを着けます。カラビナに命綱を通して垂直の壁を登っていきます。下から仲間のビレイヤーが命綱をもって声援を送ります。 自分にとっては簡単なチャレンジでも相手にとっては、過酷なチャレンジかもしれません。自分ひとりではあきらめていたことも、仲間の声援で力や勇気をもらってできることがあります。