【前回記事を読む】病院の喫茶室で温かい飲み物を楽しんでいると、3杯目で看護師のストップが入った…。注意された理由は、過剰摂取ではなく……
夜を駆ける――不倫発覚前半――
遠くから
お見舞いの人は少ない。お見舞いの人がくると羨ましい。
患者は嬉しいのか恥ずかしいのか誇らしいのか赤くなる。
ホールの隅のテーブルで手提げ袋を受け取る。
私たちは遠くから見るともなく見る。
でも気になる。そのうち、一人偵察に行く。
「どうやらお菓子のようだ」と報告。
洗濯物の時は速やかに解散する。
お菓子を頂いてもお見舞いの方が帰ると看護師さんに預けることになっていました。
どうしたことか、家族のお見舞いが少ない。
見放され感はんぱない。
追伸
見舞いのお菓子が欲しいのではなく、刺激が欲しいだけ、毎日が退屈。
階下の売店でお菓子も飲み物も買える。
若者達は買い物の時間になると親から預かったお金を
看護師さんから渡され買い物にいそいそと出かける。
冷蔵庫の中は名前を記入することになっているが、私の飲み物はだいたい無くなっている。大人なので黙っていた。
食事
病院での食事の時間。
「なんで」と、不機嫌な女性。若い人と違う内容と量が原因らしい。
看護師さんはカロリー計算・アレルギーを考えているので仕方ないと説明している。
食事の配膳も順番が決まっているので、順番が違うとミニパニック。
(食事が一番の楽しみ)
看護師さんも焦ってミニパニック。
誕生日は特別メニュー、誕生月になると栄養士さんからメニューが届く。
みんなで眺める。
俺なら私ならと結構真剣。
追伸
体調が悪くて食事ができない時。
隣の席の男の子が「食べないの? 食べないなら頂戴」と言ってくるが、
看護師さんがこちらを見て首を横に振った。
食事の席は決められていて、隣に座る男の子が気の毒になったので、
病室で食事をすることにしました。
食器を下げにホールへ行くと、看護師さんが食事の残りの量を見る。
完食は無理、でも食べないと退院の日が延びるのではないかと不安になる。