その八 出会い・気づき

⑦ 宿業

人間という字は人の間と書きます。人と人の間、関わりによってプラスにもマイナスにもなります。

人と人の縁があり、関わり合って結果が出来上がるのだと思います。決して一人で醸し出すものではないのです。その負の関わりを肥大化させたもう一つの要因となったものが、彼のアルコール依存になる程の「お酒の乱用による」ことも事実でしょう。

こうならなければならなかった。まさに「宿業」というものではないでしょうか。誰のせいでもない。「自分に真の因がある」ということ。その「業」というものをしっかりと見極めていかなければならないのだと知ることができたこれまでの真実です。

⑧ どう生きるか!

これから「どう生きるか」、新しい道を見つけました。清々(すがすが)しく(さわやかな)、浄(きよ)く(純粋に)、正直に、前へ、一歩一歩自分の足で歩み行くのです。

新しい道を見つけ出す手助けをしてくれたものに、本があります。平成六~七年に、最初の「気づき」を得て歩み始めた平成八年までの約三年間、どん底の日々の生活の中で、回復へ向かう歩みを止めずに進むことができた、その力になってくれた数々の「本」との出会いがあったのです。