【前回の記事を読む】オス1匹につき4匹のメスを飼う。交代で産めば、多くて10匹の子犬が産まれ…非常に割のいい商売だ。ネットですぐ買い手がつき…
第4章
アーミッシュにまつわる話
5)アーミッシュとお金のはなし
キング家の犬は中国原産のチャウチャウ犬で、1匹950ドル前後しますが、遠くカナダから買いに来たこともあったそうです。
イッシュ家の犬は番犬になりそうな猟犬で、S家の犬はあまり大きくならない可愛いダックスフンドのような犬です。
S家では、子犬の販売は今年16歳になった長女の仕事で、売買の交渉も彼女がします。
イッシュ家では、昨年末から、ルースが、週に2~4日自宅でベビーシッターの仕事を始めました。
預かる赤ちゃんは男女の双子で、父親は元アーミッシュ、母親はパナマ人です。
母親は、ランカスター空港内で働いていて、非常勤ながら給料が高いので、出産しても仕事を辞めないのだそうです。
私がイッシュ家を訪ねた日に、ルースが1人でベビーシッターをしている日があり、一緒に赤ちゃんの世話をしました。
ルースは10人の子供を育てたうえに、先日11人目の孫が生まれたばかりです。
赤ちゃんの扱いに慣れていて、ベビーシッターを軽々とこなしている感じでした。
朝9時半から夕方4時まで預かって、1日50ドルもらうのだそうです。
「双子なのに。一人25ドルは安すぎない?」私がそう言ったら、
「アーミッシュの友人にも、もっともらうべきだと言われた」と言っていました。
今はまだ、赤ちゃんたちがハイハイもできないので、寝かしておけますが、すぐに家の中を這いまわるようになるでしょう。
そうなったら、家事ができないので、ルースはベビーシッターを止めるそうです。
S家では、数10頭の乳牛を飼っており、牛乳と、広大な畑で収穫される農産物の販売が主たる収入です。
キング家は、畜産業の他に、所有する農地を他のアーミッシュに貸していて、その収入と、牛乳とヨーグルトの販売で収入を得ています。
アンナ宅も、家の周りに広大な農地を所有しており、他人に貸して収入を得ています。
イッシュ家の収入源は、ヘンリーが自営するコンクリート業です。
どの家も、家屋の横や裏に広い畑があり、野菜は自給自足です。
卵も、放し飼いの鶏たちが毎日卵を産むので、買う必要はありません。
野菜はオーガニックで、鶏に人工飼料は与えないので卵は生で食べても安心です。
アーミッシュの卵で作ったクッキーやケーキは、美味しさが違います。